(行政・市町村社協用)
平成26年度 行政・社協地域福祉推進担当者連絡会「生活困窮者自立相談支援事業の実施に向けた取組課題―各地のモデル事業と生活困窮者支援事業の事例から―」開催報告

更新日:平成271月20日


■平成26年11月28日に開催した、標記会議の概要を報告します。
  (開催要綱はこちら)(PDF形式331KB)

 【発表者及び当日資料】
・課題提起(コーディネーター)
文京学院大学 人間学部 准教授 中島 修氏
   当日配付資料 ①(PDF形式6.95MB)  ②(PDF形式152KB) ③(PDF形式153KB)

・実践事例報告
①社協受託の自立相談支援モデル事業
各務原市社協 生活相談センターさぽーと センター長 土屋 直樹氏
   当日配付資料 ④(PDF形式233KB)  ⑤(PDF形式117KB)

②行政直営の自立相談支援モデル事業
国立市健康福祉部 福祉総務課長 藤崎 秀明氏
福祉総合相談係長 吉田 徳史 氏
   当日配付資料 ⑥(PDF形式1.5MB)

③町社協が取り組む生活困窮世帯等のつながりを構築する事業
葉山町社協 在宅福祉サービス担当 齋藤 久代氏
   当日配付資料 ⑦(PDF形式255KB)

【概要報告】
各市町村行政地域福祉担当者と社協職員を対象に行う「行政社協地域福祉推進担当者連絡会」が、今年は「生活困窮者自立支援モデル事業」をテーマに開催されました。来年4月より、「生活困窮者自立支援制度」がスタートしますが、市行政から打診され、事業受託に向けて動いている社協もあるなかで、今回は行政直営と社協が取組むモデル事業の先行事例に学ぶことを目的にシンポジュウム形式で開催しました。

 開催にあたって、本会地域福祉推進部の野地部長より「かながわの社協からの提案2014」にて示された「社協の総合相談」を紹介し、行政職員の方にも社協の業務を理解してもらい、誰もが安心して生活できる地域福祉の実現をして欲しい旨、挨拶がありました。
今回は、文京学院大学人間学部人間福祉学科の中島修准教授に課題提起・コーディネーターをお願いし、事例発表は、各務原市社協「生活相談センターさぽーと」の土屋直樹センター長、国立市健康福祉部福祉総務課長の藤崎秀明氏、同じく福祉総合相談係長の吉田徳史氏の3名から事例をいただきました。残念ながら葉山町社協は、発表予定者の方が、体調をくずされたことで、発表が出来なくなりましたが、事務局より資料により事業概要を説明しました。
まずは、中島先生から、制度が創設された背景―生活保護制度の課題を踏まえ、対応策としての早期の総合相談としての位置づけ等を解説し、アウトリーチ、他機関・窓口との連携、アセスメント等を含めた体制の重要性が提起されました。

各務原市社協からは、地区社協や民生委員等の「地域の繋がりから上がってくる声」に対応する総合相談―社協ならではのアウトリーチを生かした相談、制度の狭間にある方への対応する仕組み作りの経験―食事の提供を行うのに、フードバンクが近隣には無く、当初はやむなく近所のスーパーで食料品を購入していたが、今では、地域の方から果物やコメが社協に集まるようになった事例等を紹介し、社協が地域密着性を活かした総合相談事業を担う意義を強調されました。小地区社協組織化、介護保険事業、ふれあいサロン、権利擁護事業等の過去の社協事業の経験を活かして「モデル事業」に取り組み、社協らしい柔軟性を活かした地域に根づいた取り組みで、着実に市民に寄り添いながら、社協事業もより活性化させている様子が伺えました。
 国立市の事例は、「縦割り行政」では、「複雑に絡み合った相談」への対処が難しくなり、「総合相談窓口」(通称ふくふく窓口)を発足させ、その中で、モデル事業を受けることになった経緯と、7名の相談担当職員体制で、「アウトリーチ」、かつ「他の窓口につなぐ場合は、担当職員が同席し、確実につなぐ」ことを実践されていることを紹介されました。「就職面接に着ていくスーツがない」とういう相談者のために、市役所職員から不要スーツを募って始めた「スーツレンタル」(今は大手メーカーとの連携)、模擬面接を市役所管理職が「面接官役」を演じて行うなどの取り組み、また支援調整会等での社協や他の部署との綿密な連携体制も紹介され、行政直営で行うことのメリット(税や保険料等の他の行政窓口との連携による早期発見、アセスメントの正確性、同行訪問も可能となる等)の紹介もあり、参加者は熱心に聞いていました。

参加者からは「社協における総合相談のあり方を改めて勉強させて頂きました。今まで貸付で否となった場合、そこで終りとなっていたが、その後のフォローにも回れると考えると、この事業は実施すべきだと感じる事例でした」「『確実なつなぎ』のお話は印象に残った。新しい取り組みとしてではなく、いまの相談援助においても必要な視点であると思った」等の感想が出されました。
 

      
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