かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

グローバルキッズあざみ野園

対象事業所名 グローバルキッズあざみ野園
経営主体(法人等) 株式会社グローバルキッズ
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 225 - 0003
青葉区新石川1-2-10
tel:045-903-5522
設立年月日 2014(平成26)年04月01日
公表年月 2017(平成29)年03月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 株式会社フィールズ
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

[施設の概要]
 グローバルキッズあざみ野園は、平成26年4月に開設した0歳児から5歳児を対象とした、定員60名の横浜市認可保育所です。
 園は東急田園都市線、市営地下鉄あざみ野駅より徒歩5分ほどの住宅地にあります。駅から園に向かう道では富士山や丹沢の山並みが望める、緑が多い住宅街にあります。近隣には大小さまざまな公園が点在しており、子どもの発達や体力に合わせて、日々散歩コースに取り入れ季節を感じ運動能力を高めています。
 設置法人は2006年設立の株式会社グローバルキッズで、「子ども達の未来のために」という企業理念の下福祉サービスを展開し、保育士を中心に栄養士や看護師等職員が1つになって保育に取り組む「チーム保育」を実践しています。


≪優れている点≫
1.子どもたちは園外活動によりさまざまな経験を通して成長しています
 園の周辺には幾つもの整備された公園があり、園周辺の散歩では富士山や遠くの山並みが望め、自然に恵まれた環境の中で保育が行われています。緑豊かな公園では、春には桜の花が咲き、夏にはセミの声が聞こえ、秋にはたくさんの落ち葉に囲まれ、子どもたちは身近で四季の移り変わりを感じることができています。
 また、日々の散歩ではすれ違う地域の方々とふれあう機会にもなっています。子どもたちが家の前を通るのを楽しみにしている方もいます。子どもたちは「おはようございます」「こんにちは」と元気な挨拶をしています。公共の交通機関を利用しての遠足にも行っています。
 地域の高齢者施設の方との定期的な交流の場を設けています。消防署見学や地区センターの図書館等、地域の施設も活用しています。他保育園との交流も行っています。
 積極的な園外活動を行い、自然や地域と関わるさまざまな経験を通して、子どもたちは豊かな感性や社会性を身に付けています。


2.利用者本人を尊重し一人一人を大切にした保育が行われています
 園の保育理念は、『豊かに「生きる力」を育てる』とし、『思いやりのある子ども』『自分で考える子ども』『元気でたくましい子ども』『明るくのびのびした子ども』を保育目標にしています。また、保育方針の『子どもを中心にした』保育が実践されています。
 毛糸や菓子箱、牛乳パックなどの廃材を利用した制作活動やわらべ歌に合わせた昔ながらの遊びなど、子どもの事を考え工夫を凝らして保育活動や栽培活動を行っています。3歳から5歳の異年齢活動の一環で行われたお店屋さんごっこは、子どもたちがいろいろな作品を作り「お店屋さんをしたいな」と言う子どもからの提案で行っています。
 子どもが興味を示したことを指導計画に反映しています。自然のものを活動に取り入れ、創作活動に使う機材を自由に選べるようにして、子どもが遊びの中で活用方法や遊び方を発展・工夫できるように保育士が適切にアドバイスをしています。乳児の食事もワンプレートではなく、茶碗、汁椀、おかず皿など幼児と同様に提供しており、乳児であっても個人として人格を尊重した保育を行っています。計画に子どもを合わせるのではなく、どうしたら子どもがのびのび育つかを大切にして計画を作っています。


3.園全体でチーム保育を実践し小規模園の良さを発揮し異年齢での活動も活発です
 職員は、「チーム保育」実践のため、看護師や調理担当職員も専門の立場から会議で積極的に意見を出し合って、職種に関係なく日々協力、連携しています。異年齢活動(3〜5歳児)では子ども同士の自然なかかわり合いによって協力し刺激し合い成長することを目指しています。
 保育士は職員会議などで理念の確認をし、方向性を共有して保育にあたっています。小規模園の良さを活かし子ども一人一人の個性を大事に、一人一人が主体的に物事にかかわれるようにすることに力を入れた保育が行われています。
 5歳児が午睡をしなくなってからは、その時間を年齢に関係なく各保育士が担当し各保育士の得意分野で運動や制作などを計画的に行っています。この様に全職員で子どもたちの育ちを見守っています。子どもたちも園生活の中で、小さな子どもが階段を昇る時は「手をつなごう」と声をかけたり転んで泣いている子どもには「大丈夫?」と手を貸して起き上がりを助けたりしています。
 異年齢での合同散歩では途中で靴が脱げた子どもがいると、声をかけあって皆で立ち止まり、子どもが靴を履くのを手伝ったり、上着のファスナーが上手く上げられない子には年上の子が閉めてあげる姿が見られました。


≪課題や改善することが期待される事項≫
1.園の専門性を活かし、地域の子育て家庭の支援になお一層取り組まれることを期待します
 園では現在、地域のニーズが高い一時保育の受入れを行っています。特に0〜2歳くらいの年齢で多くの利用者がいます。保育園の見学の際には保護者から子育ての相談を受けることもあります。しかしながら、当園は、開所から日が浅く、いままで在籍する子どもを第一に考えていたので、園庭開放や施設開放の実施は積極的に取り組まれていない状況です。
 今後は園の給食や園での遊びを知っていただく体験保育の取り組みや保育士によるわらべ歌の講座などを検討しているとのことですので、可能な範囲で実施されることを期待します。さらに今後は、園の専門性を活かし、出張保育や育児講座の実施、子どもの絵本や保護者向けの子育てに関する図書の貸し出しなど、できることから検討し、実施されることを期待します。


2.継続して職員のスキルアップに取り組まれることが望まれます
 職員は、毎年計画的に、園内外の研修に出席し保育の質の向上を心掛けています。受講した研修の内容などは資料とともに報告書で回覧し、職員間には周知されていますが、それを実践しどのように日常の保育に取り組んでいけばよいか発表する機会を設ける事が難しいようです。
 園では、多くの職員が参加できるように園内研修を取りいれたいと考えていますので、ミーティング以外にも研修についての時間を設けられるように検討されることが望まれます。

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

保育理念、保育目標、保育方針、保育方法さらには施設運営方針において、子ども本人を尊重しています。職員は保育理念等を理解しており、保育課程は職員の参加のもとに、子どもの利益を第一にして作成しています。理念、方針に沿って保育を実践するために、園の保育目標を「楽しく活動し生きる力の基礎を養う」「様々な経験を通して豊かな人間性を育てていく」「保育園と保護者が相互理解をしてともに子育てをしていく」と定めています。年齢ごとの保育目標も設定し、年間指導計画に明記しています。


グローバルキッズの保育の特徴を保育士個人のスキルや努力に依存する保育スタイルではなく、保育士、看護師、栄養士などさまざまな専門家が一つのチームとして取り組む「チーム保育」としています。入社前に基本方針を理解するための導入研修を実施しています。職員会議時には法人のクレドを唱和しています。


年間指導計画を基に、月間指導計画、週日案を作成し年齢ごとのファイルにしています。年齢ごとのつながりを重視して、次の段階の子どもの成長を見据えて計画を作成できるようにしています。職員は、子どもが自分で考えることを見守る姿勢を常に持ち、自ら意見を言える雰囲気や気持ちを引き出すよう努めています。子どもの意見や興味を取り入れ、計画はあくまでも計画として柔軟性を持たせています。


2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

0〜2歳児は月間個別計画を作成しています。毎月クラス担任が中心となり、クラス会議で話し合い翌月のねらいと配慮を検討し計画を作成しています。個別の目標は子どもの発達に合わせて随時見直しを行っています。特に個人差のある離乳食やトイレトレーニングなどについては送迎時の保護者との会話や連絡帳などを通して相談しながら保育を進めています。3〜5歳児クラスでも配慮の必要な子どもに関して月間個別指導計画を立てています。送迎時の会話、また、月ごとや必要時に保護者と面談を行いながら子どもの状態に合わせて計画を見直して保育を進めています。


入園後の子ども一人一人の成長の記録は期ごとに児童票の育成記録に記載しています。0歳児は毎日個人日誌を付けています。保護者から得た子どもや家庭の状況や要望も同じく児童票に記載されています。身体測定や健康診断の記録も児童票に綴り、事務所の鍵の付く書棚に保管しています。職員は必要時に見ることができるようになっています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

園では、意見箱を設け、運動会や夏祭りの行事の時にはアンケートを実施し要望や意見を把握するよう努めています。自分から意見を表明することが困難な保護者には出来るだけこちらから声をかけ、話しやすい雰囲気作りを行い、育児などの悩みを受けとめるように配慮しています。


各保育室は通風、採光良好で、園舎、園庭とも清掃が行き届き、清潔に保たれています。保育室はマニュアルに基づいて、毎日保育士が清掃し、ローテーションでクリーンチェック表に基づいて清掃しています。おもちゃも消毒しています。トイレも定期的に清掃していますが、汚れた時にはその都度清掃しています。園内は清潔で、職員が加湿機能付きの空気清浄機の設置や24時間換気など過ごしやすい環境をつくっています。睡眠チェック表に温、湿度を記入し、適切に管理しています。0〜2歳児の保育室がある1階には温水が出る沐浴設備があります。また、1階と2階にはシャワールームを完備しています。園庭にもシャワーがあります。清掃は使用の都度行っています。


年2回の運営委員会で保護者代表からも要望を聞いています。また、日々の送迎時の保護者と職員との会話や連絡ノートなどでも要望などを聞き、保護者と保育園の信頼関係を構築しています。苦情、要望はその都度すぐに話し合い対応しています。またその都度本社に報告し整理し、解決に活かしています。なお、改善したことは「園だより」や玄関前に掲示してお知らせしています。園の相談・苦情受付担当は園長,解決担当は設置法人の保育事業部とし、第三者委員2名の氏名を「入園のしおり」に明記し、玄関にも掲示しています。苦情を受け付けた場合の対応は会社の保育事業部や第三者委員を交えて対応する仕組みが構築されています。園のみで対応できない苦情は、青葉区こども家庭支援課と連携して対応する仕組みになっています。

4 地域との交流・連携

青葉区のこども家庭支援相談、ネットワーク通信などと連携し地域サービスに対応しています。園庭開放、一時保育、交流保育を積極的に推進しています。園行事へのお誘いをポスターなどで知らせています。福祉専門学校や大学からの実習生を本部経由で受け入れ次世代の人材育成に努めています。


実習生の受け入れマニュアルを備え本部経由で実習生の受け入れをしています。オリエンテーションで守秘義務などの注意事項を伝達の上で実習をお願いしています。ボランティアの受け入れは、マニュアルを作成して実施しています。保護者の中からピアノ演奏や習字の指導をボランティアとしてお願いしています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

保育園の行事に、卒園児や一時保育の親子、老人福祉施設の方々を招待しています。保護者の方からピアノ演奏や習字の指導のボランティアを受けています。園庭開放や他の園との交流を盛んに進め保育園の理解を深める取り組みを行っています。地区の図書館を頻繁に利用しています。青葉区のイベント「なしかちゃん広場」などへの参加、他園との交流、ネットワーク通信など地域との日常的に子どもの生活の充実と地域の理解を深める努力をしています。


保育園のパンフレット、広報誌やホームページで園の情報を発信しています。また区のパネル展に参加するなど将来の利用者が関心のある事項についてわかりやすい情報の提供に努めています。園児への悪影響を避ける目的で保育園の見学の日を定めていますが、園長を窓口にして保護者の都合に合わせるなどの柔軟な対応もしています。見学者には質問や相談に応じて懇切丁寧に説明をし、見学者が理解するようにしています。また、入園前個人面談を行い希望や要望の把握に努めています。

6 職員の資質向上の促進

内部研修で看護師から感染症予防や嘔吐処理の研修を定期的に受けています。職員は担当があるものの園全体で園児を観て保育する仕組みで運営しています。非常勤職員にも正規職員と同じ働き方を要求し園長とパート会議を年に10回ほど開催し働きやすさ、困っていることの相談を受けています。その内容は職員会議で共有を図っています。目標管理制度を採用しています。職員は年度目標に対し2ヶ月ごとに振り返り月報を提出しています。


年に2回の人事考課があり園長とフィードバック面談でアドバイスや指導を受けています。所内研修や外部研修で職員のスキルアップを図っています。階層別研修を本部で企画し該当者に研修を受けさせる仕組みになっています。幼児組は縦割り研修でアートを取り入れ、月に1回系列の保育園で研修を受けています。非常勤職員にも保育士を受験するためにサポ―ト体制を整えています。

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