かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

にじいろ保育園青葉台

対象事業所名 にじいろ保育園青葉台
経営主体(法人等) 株式会社 サクセスアカデミー
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 227 - 0062
青葉区青葉台1-19-15
tel:045-482-6844
設立年月日 2014(平成26)年06月01日
公表年月 2017(平成29)年04月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 合同会社 評価市民・ネクスト
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の概要】
 にじいろ保育園青葉台は、東急田園都市線「青葉台駅」より徒歩5分ほどの小高い丘の住宅街の中にあります。傾斜地を利用した鉄骨造3階建ての建物で、地下1階が玄関となっています。玄関からエレベーターで1階に上がり、事務室前で登降園時間を記載するようになっています。1階には園庭に通じる玄関が設置されています。園庭は広く、水はけのよい構造となっており、子どもたちが走り回って遊んだり、自然に触れたりすることができるようになっています。
 定員は70名(0歳児〜5歳児)、開園時間は平日:7時〜20時、土曜日:7時〜18時です。
 保育理念は「のびやかに育て だいちの芽」、保育目標は「自然を愛し、心身ともに健やかな子ども」「自分で考え行動し、意欲と根気のある子ども」「『仲間』と関わり、人を思いやれる子ども」「自己を 表現できる子ども」です。
 にじいろ保育園青葉台は2014年(平成26年)6月に株式会社サクセスアカデミーによって設立されました。運営法人の株式会社サクセスアカデミーは保育園・学童クラブ・児童館の運営、病院・事業所・大学内の保育委託サービス保育施設運営のコンサルティングサービスなどを首都圏を中心に幅広く展開しています。


●特長・優れている点
【1】子どもたちはのびのびと自由な発想で園生活を楽しんでいます
 子どもたちは自由遊び、園庭遊び、製作遊びなどにおいて、のびのびと自由な発想でやりたいことができています。紙コップを使った製作遊びが子どものアイデアで的当て遊びに発展したり、その日降った雪を使った遊びが雪の女王ごっこに発展したりしています。各教室には充実したキッチンとままごとのセット、お人形とおんぶ紐、年齢に応じてパーツが細かくなるブロック、年長組にはオセロゲームといった想像力や思考力が刺激されるおもちゃがあり、子どもたちはやりたい遊びを自分で選んで楽しんでいます。一人で黙々と遊んだり、友達と一緒におしゃべりしながら遊んだり、遊び方はいろいろです。
 けんかが起こった場合にも、職員がそばに寄って見守り、必要に応じて子どもたちの言い分を聞き、一方的に叱ったりはせず、「どうしてそうしたのか」「どんな気持ちだったか」「どうすればよかったか」などをそれぞれの子どもに聞いているため、子どもたちは自分の意思で謝ったり仲直りできるようになっています。保育士から「○○○しなさい」「○○○してないよ」といった発言はほとんどなく、子どもたちからも「次は何すればいいの」といった指示待ちの発言もほとんどありません。園で生活する中で、子どもたちは遊びの時もけんかの時も子どもたち自身が考えて行動し、のびのびと自由な発想で園生活を楽しんでいます。

【2】職員の創意工夫を活かし、子どもに色々な体験を提供しています
 職員は保育計画の作成やクラスの運営を任せられており、さまざまな工夫や柔軟な対応で色々な体験を子どもに提供しています。細かくちぎった新聞紙を教室に敷き詰めて遊んだり、目の前で小麦粉と水と油が混ざって粘土に変化するさまを見たり、その日降った雪に食紅が振りかけられてカラフルな雪をつくったり、スズランテープを使って巨大迷路を作ったりと、子どもが毎日違った体験をすることができるようにしています。
 職員は自分たちが考えて実施した保育内容に子どもがどう反応するかがストレートにわかるため、自己評価で多くの気づきを得ています。職員は園長を信頼して様々なことを提案・相談し、園長は職員の提案を肯定したうえで有益なアドバイスを加えて後押ししています。その結果職員のモチベーションが高まり子どもへの接し方や保育内容もよくなる、といった良い循環ができています。

【3】職員は見守り(待ち)の保育を実践しています
 園全体に子どもが中心だという考え方が浸透しており、職員の都合やスケジュールを優先することはなく、子どもの活動を見守り支援しようという温かい雰囲気があります。子どもの気持ちを優先しデイリープログラムが多少ずれてもそれを許容するおおらかさがあります。集団活動や食事も強制することはせず、子どもがやりたい気持ちになるまでタイミングを待って声をかけ活動への合流を促しています。子どもの安全や健康を守るためのマニュアルが存在しそれに沿った作業も行われていますが、それが最優先になるということはありません。
  

●今後のさらなる取り組みが期待される点
地域との交流を行い、園の専門性を活かした地域支援を行うことが期待されます
 園では地域の子育て支援のため「育児相談」「臨床心理士巡回相談」などを実施していますが、見学に来た方々からのみ相談を受けているのが実情です。また、地域住民に向けた講習会や研修会は実施されていません。園が持つ優れた専門性を地域に向けて積極的に活かす取り組みが期待されます。

職員の保育スキルの向上のための職員間のさらなるコミュニケーションが期待されます
 当園は平成26年6月に開園した若い園で、園長・主任をはじめとした職員が温かい雰囲気の園を作ってきました。職員は、開園時から勤務している若手の職員、他園から異動してきた経験のある職員、新卒の経験の浅い職員などで構成されていますが、担当するクラスが違うこともありお互いの経験やノウハウを共有し保育スキルを高めあうといった相乗効果はまだ出ていないようです。
 クラスの枠を超えて職員間でアイデアを出しあったり、情報交換や相談ができる場を設けることでコミュニケーションが活発になり、職員の保育スキルの向上に繋がり、園全体の一体感も向上させ、職員の定着率を上げることが期待されます。

 

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

○保育理念は「のびやかに育てだいちの芽」、保育方針は「みとめ愛 みつめ愛 ひびき愛(信頼 安定 共感)」、「陽だまりのような保育園」、「地域と共に育つ保育園」、「子どもと共に輝いていける保育園」、保育目標は「自分を愛し、心身共に健やかな子ども」「自分で考え行動し、意欲と根気のある子ども」「『仲間』と関わり、人を思いやれる子ども」、「自己を表現できる子ども」で、利用者本人を尊重したものとなっています。


○今年度の研修として、「子どもを見る目を養う」ことを職員のテーマとして掲げ、子どもに注意する際も職員が一方的に話すことはせず、本人の言い分を聞くことを通して気持ちや思いをくみ取り、どのようにしたらよかったか等を一緒に考えるようにしています。

 

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

○年度末に行われる振り返りを基に、子どもの発達過程に沿って保育課程の作成を行い、子どもの最善の利益を第一義にしています。


○職員は、子どもの様子を観察し、態度や表情、しぐさなどから「抱っこして欲しいんだね」「眠いね、ねんね」などと、子どもの意思を汲み取っています。言語化できる子どもに対しては、子どもに問いかけて、子どもの意見や要望を丁寧に引き出しています。


○保護者の意向を指導計画に反映させるため、冷凍母乳、トイレットトレーニング、離乳食の進み具合、箸の導入など、保護者の意向を確認し計画に反映しています。
○食事については、幼児クラスは当番制を導入しています。5歳児クラスの当番は、エプロン、マスク、三角巾を付け、配膳を手伝い献立を発表しています。食後は子どもが自分で食器を片づけています。


○トイレットトレーニングは、園での排泄状況を連絡帳や口頭で、保護者にこまめに伝えるなど連携しています。子どもがトイレでの排泄が成功した際には褒めたり、一緒に喜んだりし、子どもの自己肯定感を育てることができるように配慮しています。

 

3 サービスマネジメントシステムの確立

○指導計画は振り返りを基に月案、週案、日案が作成されています。午睡時間には、毎日クラス会議を行い、子どもの様子を話し合い、振り返りを行っています。


○特に配慮を要する子どもを受け入れています。職員会議やクラス会議で個別のケースについて話し合い、職員間で共有すると共に会議録を作成しています。


○虐待については、園長が区役所の担当保健師や児童相談所と連携してケース会議を行っています。また、保護者の特徴を把握して職員間で共有して、保護者が気軽に相談できる雰囲気をつくり、悩みを受け止めるよう努め、虐待の予防に配慮しています。


○子どもの健康管理に関する、健康管理マニュアルがあります。それに基づき担任、看護師が中心となって毎日の子ども一人一人の健康状態を把握しています。衛生管理に関する各種のマニュアルがあり、運営法人の看護師会、栄養士会で適宜見直し、研修が行われています。


○毎月避難訓練と消火訓練を行い、災害に備えて行動できるようにしています。訓練の後には各クラスでの反省点を出し、職員会議で対策を話し合っています。

4 地域との交流・連携

○園では地域の子育て支援のため「育児相談」「臨床心理士巡回相談」などを実施していますが、地域の子育て家庭などからの参加が無いのが実情です。


○園が持つ優れた専門性を地域に向けて積極的に活かす取り組みが期待されます。


○相談内容に応じて何にでも対応できるように、青葉区子育て支援課、横浜市北部地域療育センター、横浜市北部児童相談所、園医と地域の医療機関などの連絡先リストが事務所にあり職員にも周知しています。


○実習生受け入れのためのマニュアルがあり、それに基づき実習生に対して園の保育方針を伝え、衛生管理や子どもへの配慮について説明しています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

○職員は、陽だまりのような環境の中で子どもとの信頼関係を築き、子どもが安心して過ごせるよう、また様々な体験ができるように寄り添い、地域と共に育つ保育園を目指しています。


○保育園の保育内容やサービスなどの問い合わせに常時丁寧に対応しています。


○見学は保育園の行事や保育内容に支障にない日時をあらかじめ設定し、その中から都合のよい日時を予約して貰っています。


○保育ガイドに人権遵守・倫理規定が明文化されており、職員に周知されています。


○主任はクラスを持たず、保育の現場に入っていき、業務全般を把握するようにしています。クラス会議、幼児会議リーダー会議、給食会議、行事の打合せなど様々な会議に出席し、業務の進捗状況を把握し、調整を行い、スーパーバイザーとしての役目を果たしています。

 

6 職員の資質向上の促進

○研修計画担当責任者は主任となっており、職員のニーズ、希望を把握しつつ研修計画を作成しています。園内研修は、職員の希望を取り入れて行っており、職員は誰でも受講できるようになっています。また、横浜市や青葉区の行う外部の研修会に積極的に参加できるように配慮しています。


○職員の技術の向上と子どもの自由な表現力の育成のため、外部の専門家から体操教室、造形教室の技術指導を受けています。体操指導教師とは子どもの普段の様子、散歩時の体力、運動能力などを見てもらい、子どもの実態に合った運動を指導してもらっています。


○職員のやりがい、満足度を高めるため、現場では職員にできるだけ権限委譲を行い、自主的な判断ができるようにしています。園長、主任は職員からの提案を可能な限り後押しし、職員が自主的に保育活動が行えるよう努めています。保育室内の遊びのコーナーの入れ替え、遊具の補充、床のジョイントマットを入れ替えなど、職員からの提案を受け変更しました。

 

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