かながわ社会福祉サービス第三者評価推進機構

評価結果

にじいろ保育園磯子

対象事業所名 にじいろ保育園磯子
経営主体(法人等) 株式会社 サクセスアカデミー
対象サービス 児童分野 保育所
事業所住所等 〒 235 - 0016
磯子区磯子3-13 KBrillia City 横浜磯子
tel:045-374-5437
設立年月日 2016(平成28)年04月01日
公表年月 2017(平成29)年04月 〜
使用評価項目 横浜市版
評価機関名 合同会社 評価市民・ネクスト
総合評価(事業所の特色や努力、工夫していること、事業者が課題と考えていること等)

【施設の概要】
 「にじいろ保育園磯子」はJR京浜東北線磯子駅から徒歩7分の高台にあります。高台の下には専用のエレベーターがあり、高台に上がると全13棟1270世帯が居住するブリリアシティ磯子があり、K棟の地上10階建ての1階部分にあります。併設施設には小児科・内科・歯科、薬局などのクリニックモールがあります。保育園には園庭があり、各クラスの部屋から直接出入りが出来ます。砂場あそび・鬼ごっこ、夏にはプール等の遊びをしています。また、野菜や花をプランターで育てています。2014年(平成26年)4月に開園した定員70名の認可保育園です。生後57日から小学校就学時未満の子どもを受け入れています。開園時間は平日7時から午後8時、土曜日は午前7時から午後6時です(延長保育を含みます)。
運営法人は、株式会社サクセスアカデミー(以下運営法人)です。運営法人は、事業所内保育施設(大学、病院、企業)の受託運営、認可保育園・東京都認証保育所(にじいろ保育園)の運営、公設民営保育園の運営、学童クラブ・児童館・全児童対策事業施設の運営、保育施設運営のコンサルティングサービスなど首都圏を中心に幅広く展開しています。
保育理念を「こども理念」として『のびやかに育てだいちの芽』、保育方針は「こども理念」に基づいて『みとめ愛・みつめ愛・ひびき愛』としています。また、めざす保育園像として「陽だまりのような保育園」「地域と共に育つ保育園」「子どもと共に輝いていける保育園」を掲げています。


●特長・優れている点

 
【1】全てのクラスで子どもの意向がしっかり受け止められています
 子ども主体で一日が過ぎていきます。保育士たちは園児が何をやりたいのかを常に観察しながら、おもちゃ遊びを考えています。もっとやりたいことが増えていくように園児の興味をとらえて、おもちゃを選び、手作りもしています。食育ではもっと食べたいものが多くなるように苦手な野菜などを育てて、みんなで味わってみたりしています。園児は登園すると自分のやりたい遊びのおもちゃや教材を出してきて、好きなコーナーに落ち着いたり机に向かったりして遊び始めます。何人かの発想で小さい木の積み木や木製のレールを組み合わせて複雑な建物を作ったり、洗濯ばさみを厚紙に付けて動物に見立てて友だちに見せに行ったり、新聞紙を身にまとってスカートやマントにしてふざけ合ったり、子ども同士の遊びを発展させています。集団遊びも園児の興味中心に展開します。また、集団生活のきまりや生活習慣が身につくように、保育士たちは強制ではなく子どもの興味・関心を引き寄せるように働きかけます。そのような環境の中で園児たちはのびのびと穏やかに遊びに集中し、生活し、集団の中で自分を発揮しています。

【2】職員一人ひとりが主体的に園内研修に取り組み保育の質の向上に努めています
 年3回行われている園長面談では全職員が作成する「チャレンジ共有シート」を用いて職員の気づきを促しています。園長は面談で職員が希望する研修を聞いた上で受けて欲しい研修を伝えています。そして職員と振り返りを行いながら職員一人一人の年間研修計画を立てています。
 年間研修計画は法人本部研修・外部研修・園内研修の3つを調整しながら作成しています。その中でも職員の気づきと自主性を大切にしている園内研修では「手遊び」・「手作りおもちゃ」・「運動あそび」の3つのテーマがあります。職員一人一人からアンケートを取り集計しリーダー会議で話し合います。話し合いで決まった内容に沿って、クラスごとの年齢に合った「手遊び」、「手作りおもちゃ」、「運動あそび」を2か月に1回のペースで学んでいきます。また、学んだ事は実際に保育に取り入れています。例えば遊具は手作りおもちゃ研修から学んだことを生かして、園児たちの興味を探りながら、牛乳パックやペットボトル等の廃材を再利用するなどいろいろな工夫をしています。そして、後日取り入れた内容は振り返りを行い、次回の研修に繋げています。園内研修を通じてクラスごとに話し合う機会を増やし、チームワークを育てると同時に職員一人一人が主体的に学ぶ姿勢を育くみ保育の質の向上に努めています。

【3】地域や保護者とのつながりが子どもたちの保育に生かされています
 開園3年目を迎え、地域や保護者とのつながりが実ってきています。マンションの管理事務所との友好的な関係を目指して働きかけ、毎月園だよりを届けるなど地道な努力をしてきました。その結果、園の活動に関心を持ってもらえるようになり、今年度の夏祭り「にじいろ祭り」では神輿担ぎを地域の広場まで行くことを、管理事務所を通してマンション理事会へ案内してもらい理解を得て実施することが出来ました。「もっと広く利用してくれ」という話も出ました。また、保護者からは「園の行事の手伝いをしたい」という声も出てきて、保護者が自主的に運動会の準備を手伝ってくれました。
 このようなつながりを大切にし、園児たちの園生活が更に充実しています。


●さらなる取り組みが期待される点
育児相談の情報発信に更なる工夫が期待されます
 育児相談機能として臨床心理士による相談を毎月一回、日時を決めて申込制で行っています。保育園の専門性を生かす活動としての育児相談は、随時行うとして相談日を設けてなく、お知らせは玄関前の提示にとどまっています。絵本の貸し出しや親子ふれあい広場の案内チラシは駅前の子育て支援センターやマンションの管理事務所を通して各棟の入口に掲示しています。その成果としてマンション住民の親子5〜6組が絵本の貸し出しを利用するようになりました。それらと同じように育児相談日を設定し、定期的に受けられる案内チラシを作成するなど情報発信する工夫をし、地域のニーズの把握に向けた子育て支援機

評価領域ごとの特筆事項
1 人権の尊重

○保育理念「のびやかに育てだいちの芽」そして基本方針「みとめ愛・みつめ愛・ひびき愛」は暖かな環境のもとで一人一人を大切にしようとする考えを大切にしていて利用者本人(子どもたち)を尊重しています。また、園では、人権研修を年度初めの保育課程の見直しの際に確認を行っています。


○子どもの気持ちを尊重し、叱るよりもやりたい気持ちになるような声掛けをするように努めています。保育中に気になることがあった場合はクラス会議や職員会議の場で話し合い振り返りをします。


○友だちや保育士の視線を意識せずに過ごせる場所を特別には用意していませんが、各クラスともコーナーを設けているので、ままごとコーナーの片隅や、衝立の内側等が子どもにとって、視線を意識しない場所になっています。保育室の片隅等は子どもに威圧感を与えずに話し合える場所になっています。

2 意向の尊重と自立生活への支援に向けたサービス提供

○保育課程は子どもの最善の利益を第一義にし、保育理念・基本方針に沿って作成しています。日々の保育で子どもたちが散歩の行先を決めたり、あそびを考えて遊ぶなど子どもの意見や意思を汲み取っています。運動会では、「組体操をしたい」という気持ちを大切にし実現することが出来ました。


○クラス会議や打ち合わせは複数の担任で話し合い、意見や気づきを大切にし、子どもの状況・興味関心・取り組みが継続できるよう指導計画を作成しています。一斉活動は、自由に遊ぶ中から子どもたちの興味をとらえ年齢に応じて取り入れています。保育士はルールを守ることで楽しめる、ということを子どもたちが経験するようにフォローし、みんなで遊ぶ楽しさが味わえるよう配慮しています。日常の保育で、年齢の低い子どもたちを見守ったり、思いやったりする気持ちが育つようにしています。


○栄養士が嫌いな野菜の人形を作って食べてくれないと泣き、食べてくれるとニコニコする寸劇をして見せたり、また自由に遊ぶ時間に嫌いなピーマンの種を取る遊びをして親しむようにしたりしています。残食はクラスごとに記録し、給食会議で検討し、調理方法を変えたりしています。クッキングは3歳児クラスから始まり、おにぎり、マカロニグラタン、かぼちゃパイなどを作りました。今年度は園独自で郷土料理を取り入れ、毎月1回、一年をかけて日本全国の郷土料理を提供しています。行事食も園独自のアイディアで子どもたちの食欲がわくようなメニューを考え、子どもたちの作ったランチョンマットを敷いたり、花を飾ったりしています。給食だよりに、郷土料理について、その都度レシピを配布し、料理の写真と日本地図を掲示するなど、保護者が園の食事に関心を持つように努めています。年に2回試食会を設定し、栄養士が各クラスをまわって園の食事で大切にしていることや配慮事項などを説明し、保護者からの質問や意見を聞いています。


○昨年度、保護者から保育行事に協力して手伝いたい、という申し出があり、保護者代表が中心になり全保護者に呼びかけました。その結果、今年度の運動会の準備に11人の保護者が参加しました。それをきっかけに、現在園の取り組みに協力する仕組みができ始めています。マンションの地域活動が月一回開催され、子ども向けのプログラムのある時には園児も参加しています。

3 サービスマネジメントシステムの確立

○新入園児には段階的に短縮保育を進めながら安心できるように慣れ親しんだものを持ち込めるように配慮し、新入園児には主に関わる保育士を決めて在園児に影響が出ないよう通常通りの保育が出来る体制を作っています。クラス会議や打ち合わせは複数の担任で話し合い意見や気づきを大切にし、子どもの状況・興味関心・取り組みが継続できるよう指導計画を作成しています。


○個別に配慮を要する子どもについては朝礼や職員会議を利用して話し合いを行い話し合った内容を記録して全職員に周知し共有しています。アレルギー対応の内容は職員会議等で全職員が共有しています。
○運営法人作成の健康管理に関するマニュアル、感染症対応マニュアル、「衛生管理・掃除」、「安全管理」についてのマニュアルがあり、朝のミーティングや職員会議等で必要に応じて見直し再確認をしています。


○地震・火災を想定した避難訓練を月に1回実施し、保護者への引き渡し訓練、地域の広域避難場所まで避難誘導訓練、不審者対応訓練を実施しています。

4 地域との交流・連携

○磯子区の子育て支援交流会「わくわく親子フェスタ」に企画段階から実行委員として参加し、地域の子育て支援団体と情報交換をしながら支援ニーズを検討しています。園で、園庭開放、育児相談、絵本の貸し出し、ふれあい親子広場、体験保育を実施しています。磯子区こども家庭支援課や横浜市南部地域療育センターとは日常的な連携ができています。


○ボランティア・実習生受け入れ前にはオリエンテーションを行っています。園の基本方針・目標・大切にしている関わり方、個人情報管理等について説明し、個人情報管理に関しては「機密保持誓約書」にサインをもらっています。ボランティアの受け入れと育成は園長と主任が担当し、受け入れ時の記録をファイルしています。ミニコンサートボランティアの曲の選び方や人形劇ボランティアのふれ合い遊びなどを園で取り入れて活用しています。

5 運営上の透明性の確保と継続性

○園長は運営法人の園長会や外部の園長会に参加し社会情勢の変化に柔軟に対応出来るよう情報収集に努めています。職員会議では理念や基本方針に沿った保育を実現するために「保育ガイド」を用いて確認をしています。


○園への問い合わせには常時、園長か主任が対応しています。園の見学は子どもたちの活動を見ることができるような時間帯を勧めていますが、見学希望者の都合も考慮して相談に応じています。


○主任はパート職員の指導担当としてパート会議を行ったりクラス会議に参加して職員の個々の能力に合わせてアドバイスや指導をしています。また、職員の健康にも配慮し各クラスをフォローしています。

6 職員の資質向上の促進

○実習生の実習目的に応じて実習の内容を決め、実習の計画立案に際してねらいの立て方や子どもの理解・援助の方法等が学べるように主任と担任が助言しています。また、毎日目標を確認し振り返りを行っています。実習の最終日には実習生と主任、担任で反省会をし、意見交換の機会としています。


○職員会議で「保育ガイド」研修を行い保育の姿勢を確認し合っています。職員・非常勤職員の区別なく「チャレンジ共有シート」を全職員が作成し園長面接を行います。そこでの気づきから毎年度、運営法人研修、外部研修、内部研修を調整して一人一人の研修計画を立てています。内部研修は職員一人一人にアンケートを取り、学びたいテーマを「手遊び」「手作りおもちゃ」「運動あそび」と決めて2か月に一回のペースで行っています。外部研修は、横浜市こども青少年局・磯子区主催の研修、保育士養成校の研修など、専門分野(リトミック・造形等)の研修にも積極的に参加しています。


○行事ごとに職員に責任を持たせ、園長、主任が経過報告を受け見守り、時にはアドバイスを行っています。また、園内研修では職員からアンケートをとり、リーダー会議で内容を吟味することで職員が自主的に学べるように努めています。

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