
微笑み語りかける民生委員でありたい~「和願愛語」の精神で
神奈川県民生委員児童委員協議会 会長 桐生行雄さん
- 分野 地域 /
- エリア海老名市 /
- 推進主体 民生委員・児童委員 /
- キーワード地域での支えあい活動 /
5月12日の「民生委員児童委員の日」を前に、海老名市で民生委員児童委員(以下、民生委員)として活動されている桐生行雄さん(以下、桐生さん)にお話を伺いました。
桐生さんは、綾瀬市立綾西小学校の校長、同市教育委員会教育相談員を経て民生委員になりました。亡くなったお母様の弔問に来られた自治会長からの強いお誘いを受け、「母も民生委員のお世話になったので、地域に恩返しを」との思いから、1期3年だけなら、と受ける決意をしました。

地域の方や校長先生と共に登校の様子を見守っています
民生委員の活動をはじめてから、いかに地域のことが分かっていなかったかに気付きました。少子高齢化や人と人との関わりの希薄化を感じる中で、繰り返し、繰り返し訪問活動を続け、民生委員の役割の大切さを実感しました。地域の方との関係を築いていく中で、気が付けば今年で4期12年を迎えました。現在は神奈川県民生委員児童委員協議会(以下、民児協)会長ならびに海老名市民児協会長としても活躍されています。
桐生さんは、「民生委員活動を通じて、色々な方と知り合いになり、毎日の生活にハリが出て、仲間とのつながりもできます。地域の役に立てると実感できる、貴重な機会だと感じています。ぜひ興味のある方と一緒に活動したいです」と語ってくれました。
桐生さんのモットーは〝和やかな笑顔と、思いやりのある話し方で人に接する〞という意味を持つ「和顔愛語」。自分から笑顔でやさしい言葉を使うことで、周りにも笑顔が広がります。
子どもとの関わりも大切にしており、小学生の登校に合わせて見守り活動をしています。「子どもは地域の宝。子ども達と関われることが楽しいです」と話してくれました。
新型コロナウイルス感染症がまん延し、人と人とのつながりが一層希薄化し、孤独や孤立、ひきこもり、虐待、貧困など様々な課題が顕在化している中で、桐生さんは、「これらの課題に直面している方々をいかに早期に把握し、適切な支援につなげていけるかが大きな課題」と感じていると同時に、「歴史ある民生委員制度を『つなぐ』こと、PR活動を通して民生委員の存在をもっと知ってもらうことが大切」と話されました。
民生委員は今年12月に3年に一度の一斉改選を迎えます。民生委員の活動を多くの人に知ってもらい、新たな担い手が広がっていくことを願っています。(企画課)