テキストデータ作成に当たって
このデータは、『福祉タイムズ』 vol.831 2021年2月号(発行:神奈川県社会福祉協議会)をテキスト化したものです。
二重山カッコは作成者注記です。
P1
福祉タイムズ ふくしTIMES
2021.2 vol.831
編集・発行 社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会
特集…P2
当事者のもつ力、セルフヘルプ・グループの意義
仲間と出会い、つながり続けることの大切さ
NEWS&TOPICS…P4 「赤い羽根 子どもと家族の緊急支援 全国キャンペーン」
連載…P6 「緊急事態宣言」今、ふりかえって 第7回 たとえ2割でも「進歩」 できることから少しずつ
県社協のひろば…P10 経営者部会社会貢献活動の検索システムの開設
第2種・第3種正会員連絡会特別公開研修会 阿部志郎氏講演会のお知らせ
▶今月の表紙 それぞれの得意が素敵なアートに【詳しくは12面へ】 写真提供:座間地区自閉症児・者親の会
P2
特集
当事者のもつ力、セルフヘルプ・グループの意義
仲間と出会い、つながり続けることの大切さ
地域共生社会の必要性が言われる中、地域ではさまざまな生きづらさを抱えている人たちをどう支えるか、一人ひとりが安心して暮らしていくために地域をどうつくっていくかが課題となっています。
本会では、古くから当事者団体・グループと関係を築きながら事業を展開しており、平成15年度からは、ボランティアセンター事業の柱の一つとして、セルフヘルプ活動支援事業に取り組んできました。
制度の狭間にある多様化・複雑化した問題や生きづらさを抱えている人を支えていくために、あらためてセルフヘルプ・グループ活動の意義について考えます。
セルフヘルプ・グループ活動とは
セルフヘルプ・グループとは、さまざまな生きづらさや共通の問題を抱える当事者が自主的につながり、悩みを打ち明けたり、問題解決のために経験や情報を分かち合い、相談活動や社会に理解を広める活動を行うグループです。
事業開始当初、本会で活動しているセルフヘルプ・グループは20グループでしたが、現在では58グループが活動しています(令和3年1月末時点)。種別は、精神障害や発達障害、がんや難病、アルコールや薬物などの依存症、アダルトチルドレン、犯罪被害、LGBTなどさまざまです。年々、活動グループは増加しており、さらに対象者をより限定したグループや、複合的な問題を抱える人たちによるグループ、抱える問題への理解や啓発を中心とするグループなど、活動内容も多様となってきています。
本会では、セルフヘルプ・グループに対し、グループ立ち上げに関する相談をはじめ、活動場所、情報、学習・交流機会の提供などの支援や、当事者活動の理解、普及に向けて協働での取り組みを行っています。
共感してくれる仲間と出会いたい・当事者のもつ力
本会ボランティアセンターには、さまざまな問題を抱えた本人やその家族などから相談が入ります。中には、抱えている問題の個別性が高く、少数ゆえにどこにも相談ができずにいた方や、医療や福祉の専門職が関わっていても回復することができずに苦しんでいる方もいます。こうした方々がセルフヘルプ・グループの活動に参加し、同じ悩み・思いを共有できる人と出会い、一人ではないことを知ることで、「生きる力の回復」へとつながっていきます。そこには、当事者だからこそ安心できる環境・雰囲気・場の力があります。悩みを抱えつつも差別や偏見を恐れて口にさえできなかった人たちにとって言葉にできない感覚を分かってくれる人がいる、理解し励ましてくれる仲間がいることが何よりも心強いのです。
セルフヘルプ・グループにとっても新しい参加者との出会いは大きな意味をもちます。最初は、悩みを聞いてもらっていたメンバーが、新たな参加者の悩みを聞くことによって、受け手から与え手へと変化していき、それが当事者の自信や成長へとつながっていくことがあります。
当事者同士がただ一つの共通点によって出会い、場を共有しながら、孤立していた人たちが社会とつながっていくエネルギーこそが、当事者、セルフヘルプ・グループのもつ力と言えます。
〈図〉
セルフヘルプ・グループ活動の意義
〈図終わり〉
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コロナ禍による外出自粛の中で
新型コロナウィルス感染症拡大により、昨年2月頃から、感染リスクの高い障害や疾患をもつグループより、「感染の心配から活動を中止したい」といった連絡が入るようになりました。その他のグループからも、「活動を中止にすべきか、続けるべきか悩む」という相談が続きました。そして、3月になり外出自粛の要請が出されたことをきっかけに、本会のセルフヘルプ相談室は利用中止となりました。本会以外の公共施設等も貸出中止となり、セルフヘルプ・グループの多くが活動の中止を余儀なくされました。
セルフヘルプ・グループには、抱える問題ゆえに匿名による活動をしているグループが多くあります。そのため、連絡を取り合うことができず、活動中止の連絡さえできない状況にありました。グループの中には、活動日に中止を知らずに来てしまった仲間が悲しまないようにと、相談室の前で待つメンバーもいました。
5月、相談室の利用中止が続く中、グループに対し活動状況に関するアンケートを実施しました。「活動ができていない」といったグループがいる一方で、「公園など屋外で活動している」というグループや「オンラインで活動している」「会えないので会報を出している」といった新たなつながりを見つけて動き始めたグループもありました。
活動再開と新たな取り組み
7月上旬、セルフヘルプ相談室の利用を再開しました。久しぶりに顔を合わせるグループのメンバー達には自然と笑みが溢れていました。一方で、今も疾患などの理由から対面での活動を再開できないことを心苦しく思いながら、オンライン等を活用した多様な方法でつながりを継続しているグループも現れてきました。
オンラインによる活動が増える中で「使いたいけれど方法が分からない」「匿名性が保たれるのか心配」などの声が聞こえてくるようになりました。そこで、オンラインによる活動の注意点や使い方について学ぶ勉強会を開催しました。また、本会でも活動の一つの手段としてオンラインを取り入れ、交流会等をオンライン開催しました。すると、今まで遠方で参加できなかったり、日中に家をあけることができなかったメンバーなどが参加し、例年よりも多くのグループ・メンバーに参加していただくことができました。
一方、オンラインの利用が難しいグループも含めてつながりを持ち続けるため、グループ向けの情報誌「かわらばん」を発行しました。「家族がいる家ではオンラインに参加できない」「匿名で活動したいが感染対策で会場から連絡先の提出を求められる」など、セルフヘルプ・グループならではの課題を共有するとともに、活動に役立つちょっとした情報を入れて発信しています。
これからのセルフヘルプ・グループ活動
今年度、本会ではセルフヘルプ・グループをはじめとした県内の当事者組織・団体を対象に実態把握調査を行いました。調査では、活動を行うための「場所の確保」に関する課題が多くあげられていました。課題となる理由には「抱えている問題や活動内容を理解してもらえなかった」といった回答が多くありました。
セルフヘルプ・グループ活動の中には、抱えている問題が少数かつ個別性の高さゆえに身近な地域での活動が難しく、広域でなければ成り立たない活動があります。しかし、誰もが孤立することのない地域社会に向けては、当事者自身が暮らす地域で、その人の生きづらさへの理解や支えをつくっていくことや、地域で安心して悩みを話すことができる場なども求められます。
本会では、引き続き生きづらさを抱えている当事者への相談をはじめ、各セルフヘルプ・グループの個別性を尊重した支援を行うとともに、セルフヘルプ・グループ活動の重要性や意義、当事者への理解に関する普及啓発に取り組んでいきます。
(地域福祉推進担当)
〈囲み〉
令和2年度 セルフヘルプ実践セミナー
あなたも当事者活動の応援団~セルフヘルプ・グループに学ぶ~
【日時】令和3年3月10日(水)午後1時〜午後4時半
【方法】オンラインによる配信
【対象】相談支援に関わる方、対人援助に関心のある方、当事者活動に関心のある方(先着100名)
【参加費】無料
【プログラム】当事者グループによるリレートーク
・Bipolar-Quest(双極性障害当事者の集まり)
・NPO法人メンタルヘルス・コーリング(適応障害・不安障害・軽症うつ・ひきこもりからの回復を目指す会)
・あんじゅ/虹のかけはし(自死で我が子を喪った親の自助・他助グループ/自死で家族を喪った本人の集い)
・NPO法人あではで神奈川(発達障害をもつ子の親と成人本人の会)
◇講師・コーディネーター
・堀越由紀子氏(東海大学教授)・臼井正樹氏(県立保健福祉大学名誉教授)
【申込】kvc@knsyk.jp宛に①氏名、②所属、③連絡先、④質問を記入のうえ、メールにて申込(2月24日(水)締切)
【問い合わせ】かながわボランティアセンター TEL 045-312-4813(平日9時から17時)
〈囲み終わり〉
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NEWS&TOPICS
赤い羽根子どもと家族の緊急支援全国キャンペーンーコロナ禍での緊急配分事業
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、昨年3月、全国一斉に小・中・高等学校など教育機関の臨時休校措置がとられました。このことに伴い、中央共同募金会では、困りごとをかかえる家庭の子どもたちとその保護者を中心とした支援を行うため、「赤い羽根福祉基金」により、こども食堂やフードパントリー等のボランティア団体への助成を開始しました。
さらに4月、政府より緊急事態宣言が発出される中、中央共同募金会では「赤い羽根 子どもと家族の緊急支援 全国キャペーン」を提唱し、各都道府県共同募金会が一体感をもった支援体制のもとに、緊急配分を実施することになりました。
神奈川県共同募金会も全国キャンペーンの趣旨に賛同し、コロナ禍において、県内で支援を必要としている方々を支えるさまざまな活動に対して、緊急配分事業を開始し、当面、令和2年度末まで継続して行っていきます。
〈写真〉
▲フードパントリーの様子
〈写真終わり〉
本緊急配分では、各団体への配分上限額を10万円とし、継続した活動が行えるよう、毎月申請(同一団体を含む)を受け付け、柔軟で即応性のある対応を行っています。
今回の緊急配分事業ですでに延べ28件、251万2880円が決定し、各団体の支援活動資金として使われています。(1月27日現在)
具体的な配分事業例としては次のとおりです。
◇子ども食堂等による食支援を必要とする子どもたちへ配食活動
◇NPOによる生活困窮者へのフードパントリー活動
◇コロナ禍で子どもたちの声を受け止めるチャイルドライン(電話傾聴)活動
◇大学生による中学生・高校生を対象とした学習支援活動
◇NPOによる外国に繋がる子どもと家族への日常生活支援活動
◇女性支援団体によるDV被害者への緊急保護活動、等
このキャンペーンの配分原資は、中央共同募金会が保有する「赤い羽根福祉基金」とキャンペーンの趣旨にご賛同いただいた方々からの寄付金を充当しています。
また、緊急配分事業にあわせ、企業から寄贈していただいたお米、レトルトカレー、日用生活品などの物資を、今回の配分事業でつながりができた団体が行うフードパントリー活動や、県内のフードバンク、生活困窮者支援を行う社会福祉協議会に提供し、「食」を中心とした物資による緊急支援事業についても重点的に取り組んでいます。
令和3年1月7日に、神奈川を含む1都3県において緊急事態宣言が再度発出されるなど、新型コロナウイルスが社会に甚大な影響を与え続ける中、困りごとを抱える方々の生活課題がさらに深刻化・長期化しています。今回の全国キャンペーンによる緊急配分事業は本年3月末までの事業を対象としていますが、本会では、令和3年度においても、支援を必要とする方々を支える活動が継続できるよう、緊急配分事業を実施していく予定です。
〈写真〉
▶川崎市社協の学生支援への物資提供
〈写真終わり〉
(神奈川県共同募金会)
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福祉のうごき 2020年12月26日~2021年1月25日※新聞等掲載時点
●待機児童解消に向け「新子育て安心プラン」発表
厚生労働省は12月21日に「新子育て安心プラン」を発表した。令和5年度までに約14万人分の保育の受け皿を整備することを掲げ、保育士確保をはじめとする支援策を盛り込んでいる。
●市独自のひとり親世帯支援
国の制度として行われている「ひとり親世帯臨時特別給付金」とは別に、独自の給付金による支援を市で実施する動きが出ている。コロナ禍の影響を鑑みたもので、県内では、横浜市、茅ヶ崎市、大和市等で既に実施が決まっている。
●特例貸付償還免除を要望
全社協は12月25日、コロナ禍による生活福祉資金貸付制度の特例貸付について、貸付金の免除判定を全額一括で行うこと等を盛り込んだ要望書を厚生労働省へ提出した。償還が迫る中、免除に関する詳細は未定。
●緊急事態宣言、再び発令へ
1月7日、菅首相は東京、埼玉、千葉、神奈川に緊急事態宣言を発令した。10日には1都3県の知事が連名で感染症対策に関する要望書を内閣へ提出。生活福祉資金特例貸付に係る償還免除等についても盛り込まれている。
●年末年始の食糧支援
12月末、県内各地で、年末年始を乗り越える為の支援が実施された。川崎市社協では学生を中心に食糧配布を実施、加えて福祉のバイト情報等も提供した。横須賀市ではひとり親世帯等の申込者に対して食料を手渡しした。
●介護報酬改定案、分科会了承
厚生労働省は1月18日、「社会保障審議会介護給付費分科会」へ2021年度介護報酬改定案を提出、了承された。コロナ禍での利用控えを考慮して、報酬の引き上げを図ったとしている。
やさしさのおくりもの
ともしび基金の果実を活用した活動支援~かわさきwaiiの会~
かわさきwaiiの会は、川崎市を中心に活動する認知症介護を学ぶ会で、市の主催する「認知症あんしん生活実践塾」で学習を終えた有志が集まり、卒塾した後も家族のために継続して学習していきたいと、平成28年に会を立ち上げました。
会では、会の発足にも関わった国際医療福祉大学大学院の小平めぐみ准教授を講師に招き、「認知症の症状を軽減する4つ(水分・栄養・運動・便通)のケア」の講習会を自主運営しています。この講習会を通して、介護者の負担軽減を図り、また、介護をする仲間や地域にもその考え方を広げていきたいと考えています。ともしび基金では今年度、この運営費に対し助成を行っています。
コロナ禍で講習会の開催は延期を余儀なくされました。しかしその後、参加者の間隔を十分にとった上での会場開催に加え、オンライン会議ツールでも開催する等工夫しながら、講習会を実施しました。
取材に訪れた日は、小平准教授による排せつの仕組みに関する学習と介護に関する困りごとの事例検討や、当日のテーマに合わせた講師として白十字(株)の高橋容子さんによるおむつに関する学習も行いました。
この他、認知症介護を学びたい方なら誰でも参加が可能な公開講座の開催や、「認知症あんしん生活実践塾」のOBとしてメンバーがアドバイザーの役割を務めるなどさまざまな活動を展開しています。
認知症の症状改善を目指し市民が主体となって立ち上げた団体は、かわさきwaiiの会が全国で初めてであり、その先駆性を発揮しながら、孤立しがちな介護者の支え合いの場として大切な役割を担っています。
(地域福祉推進担当)
〈写真〉
会場やオンラインで講習会を開催
〈写真終わり〉
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連載 「緊急事態宣言」今、ふりかえって 第7回
たとえ2割でも「進歩」できることから少しずつ
本連載ではこれまで、社会福祉施設、居場所実践者、市民活動者等、それぞれの支援者の目線から、コロナ禍の影響や感染対策への工夫などを掲載してきました。
第1回目では、本会が会員に向けて行ったアンケート等を基に、コロナ禍の影響について掲載。そこでは、在宅時間が長くなったことによる心身への負担や通所施設等の閉所による支援の断絶からくる悩みや不安の声が、障害当事者やその家族から聞かれていることを紹介しました。
今回は、知的障害・発達障害の子どもとその家族への支援を行っている「トータスキッズ」の代表兼施設管理者である高橋嘉誉さんに、支援者としての想いをお聞きします。
「断絶」で消えた積み重ね
2010年設立から約10年間。現在は児童発達支援事業、放課後等デイサービスとして、横須賀市に施設を構える「トータスキッズ」。「障がいを持つ子どもと家族が、『大変だけど頑張ろう』と思える心を育てる。」このことを実践活動の目的として、発達障害、自閉症の子どもが「その子らしく成長できる」ようにと、応用行動分析等の専門的なプログラムを取り入れた療育支援を行ってきました。
子どもとその家族に寄り添った支援を続けてきた高橋さんは、活動を通して見るコロナ禍での変化は大きかったと語ります。特に、発達障害や自閉症の子にあらわれる特性は、このコロナ禍において、安定した生活の維持が難しくなる程の影響があったようです。
当事者たちにとっては、見通しの立たないことや、急な物事の変化は、大きな不安につながります。一度目の緊急事態宣言をはじめとするコロナ対応により、生活にさまざまな制限がかかり、感染予防のためにマスクの着用や手の消毒等が必要になりました。こうした生活様式の変化は、変わらないルーティンに重きをおく傾向にある子や感覚過敏の子にとって、生活リズムを大きく崩すこととなり、変わらない支援と環境によって控えめになっていた問題行動を再び頻繁に起こすようになってしまったケースがありました。
園や学校が休校になると、「同じ時間に起きて園や学校へ行き、机に向かって勉強(活動)をする」というルーティンを失うことになります。一日の生活リズムを崩す他、椅子に座って一定時間集中することができなくなってしまう等、これまで身に着けてきたことができなくなってしまうケースも見られたと言います。
「子どもも、その親も、コロナ禍での変化に混乱していたと思います。突然のことで、今まで積み重ねてきたことが全部消え去ったと感じることも少なくなかったです。」
自粛によるつながりの断絶で、これまでの支援活動の成果が振り出しに戻る…。間近で支援する家族の中には、半ば諦めの表情も見られたと、高橋さんは当時の様子を振り返りました。
P7
支援方法の選択肢としてオンラインを用いた活動
一度目の緊急事態宣言が発令された時、高橋さんは「変わらないことを続ける」として、施設で行っている支援をオンラインでも行うことにしました。施設自体は宣言中も開いていましたが、感染リスクを考え、通所を控える子も少なくなかったからです。自宅に居る子にも支援を続ける方法のひとつとして、オンラインによる学習支援を取り入れたところ、支援の約半数がオンラインの日もあったと言います。「通常級の教育関係者がSNSに投稿していた工夫をヒントにしながら、図の見せ方等、発達障害の子たちにもわかりやすくなるよう試行錯誤しました。施設に来た時と同じ、目の前にいるように感じてもらうことを意識しています。」
〈写真2点〉
キッチンラック等、100円ショップのグッズを使ってタブレットを固定。図を見せながらの解説ができるようにした
人形を使って画面に注意を向けてもらう
〈写真2点終わり〉
初めから上手くできたわけではありません。支援者によるネットワークやこれまでの活動で知り合った方に、SNSを使ってウェブ通話のやり方を質問する等、慣れないことはいろんな人に聞き、情報収集をしながらの実施となりました。
施設職員たちの努力もさることながら、この手法での支援を実現させるのに不可欠なのが、家族の協力です。ウェブ通話は、発信者だけが使えても意味がありません。受信する側に、インターネットの環境がなければ難しくなります。また、子どもが画面を見たり通話したりできるよう、画面に注意を向けさせたり、PCの操作をしたり、サポートをする必要も出てきます。
「もちろん、すべての家庭で実施可能なわけではありません。画面の前に留まることは発達障害の子にとってとても難しいことですし、保護者の負荷も高い。ネット環境があるご家庭ばかりでもない。あくまでオンラインはひとつの選択肢として考えてもらっています。」
「トータスキッズ」の母体である(N)ファミリアの事業としても、当事者の親からの療育相談を受けている高橋さん。こちらでも、オンラインを用いて相談支援を行っています。オンラインならではのケースとして、海外からの相談者が印象に残っていると言います。
「コロナで日本に戻れなくなった方でした。日本よりも外出制限は厳しく、不慣れな場所で相談先もない。お子さんも不安がっていて…と深刻な様子。不安や悩みを吐き出せる場所として、オンラインを用意できたのは、よかったことかなと思います。」
〈写真〉
親子で通話に参加
〈写真終わり〉
100点じゃなくてもできたことは進歩
発達障害、自閉症の子にとって、再び生活リズムを取り戻すこと、「新しい生活様式」等に合わせた生活に仕切り直していくには、どうしても時間が必要です。しかし、今のところコロナが終息する気配はなく、今年の1月には再び緊急事態宣言が発令されました。最近の生活に慣れてきた子が、また制限のある生活にリズムを戻していくことは容易ではありません。高橋さんは親や施設職員たちのメンタルが心配だと気遣います。
一度目の緊急事態宣言を経て、またゼロからはじめなくてはいけないと感じている方、療育が思うようにいかず、自信を無くす方…。高橋さんは、そんな方々に向け、「100点じゃなくていい」とアドバイスします。
「『〇〇だから無理…』ではなく、やれることから始めることで、できることが広がっていくこともある。できないことがあっても『しょうがない!』って割り切って、今できることを精一杯やれれば、これまで頑張ったこと、今頑張っていることをゼロにしなくて済む。小さな日々の積み重ねが未来の大きな力になると信じ、前向きにやっていくことが大事だと思います。」
(企画調整・情報提供担当)
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私のおすすめ
◎このコーナーでは、子育てや障害、認知症・介護当事者の目線から、普段の暮らしに役立つ「おすすめ」なものを紹介します。
「造形教室のお話」
絵を描いたり工芸作品を作ったり…「自分は得意ではないから」「センスがないから」と、縁がないと思っていませんか。でも、誰かがちょっとだけお膳立てしてくれて、自分の予想以上の作品ができたとしたら…ワクワクしませんか。
※本紙12面では「座間市自閉症児・者作品展」の紹介を掲載しています。
今月は→神奈川県自閉症協会(神奈川県自閉症児・者親の会連合会)がお伝えします!
1968年4月設立。県内11地区(横浜市・川崎市を除く)の自閉症児・者親の会による連合会です。行政施策の研究・提言、当事者・家族のためのミーティング運営、療育者等に向けた勉強会・セミナー運営等、自閉症児・者と家族の支援や、自閉症スペクトラムの理解を進めるための活動を各市町村及び県に向けて展開しています。
〈連絡先〉Mail:info_kas@kas-yamabiko.jpn.org URL:http://kas-yamabiko.jpn.org/
「造形教室」を始めたきっかけ
自閉症児・者を対象とした造形教室を開催して10年余り、きっかけは毎年開催されている座間市自閉症児・者作品展でした。出展される新しい作品がだんだん減ってきたのです。気づけば、作品を出展してくれた子ども達は皆大人になり学校の美術や技術家庭の授業で作品を作ることがなくなっていました。
自分の子どもにしても、年賀状を書くときくらいしか絵を描いていない!!大好きなはずだったのに…。
作品展を続けるためにも、描くこと作ることを忘れてしまった子ども達のためにも、何かできることはないかと考え、まずは共同制作と称して各自に課題を与えました。出来たものを親たちがコラージュして、私たちの住む座間市の風景を表現した作品作りに取り組みました。
素敵な作品が出来上がりましたが完成品を目にできるのは作品展を訪れた人のみ…。「自分が手掛けたものが最終的にどうなったか分からないのでは、やる気も起きないよね!」と共同制作に参加したい人たち全員が集合して、ひとつの作品を作ることにしたのが、今も続く「自閉症児・者のための造形教室」の始まりです。
〈写真〉
葉牡丹
〈写真終わり〉
みんな大好き粘土細工
筆や指で点描した「立野台公園の桜」や、サツマイモや消しゴムを彫刻刀で掘って、スタンプのように押して、版画風に仕上げた「座間の樹キンモクセイ」のように大きな紙に全員で描いた作品もありますが、何と言っても人気があるのは軽量樹脂粘土による造形です。粘土細工には子ども達だけでなく、母たちもはまりました。出来栄えを気にするプライドの高い彼らが満足する作品に仕上がるように、白い粘土に絵の具を混ぜて色を作る作戦が功を奏したようです。「これは家に飾っておける!」と好評で、年2回の造形教室のうち必ず1回は粘土を使うことになりました。初めての作品「椿のマグネット」は、花弁と葉をこちらで用意した花芯の周りに付けてマグネットに仕立てるものです。初歩の初歩でしたが、親子には大満足だったようで、「来年も粘土を」という声が多くあがりました。
「椿」の進化系の葉牡丹は100均の小鉢に植えたように作ったところ作品展に訪れたお客様から「売って欲しい」との声も…。ますます、モチベーションの上がった一同でした。
〈写真〉
干支 うし
〈写真終わり〉
粘土の作品の中でも参加者の強い要望で4年前から続けているのが「干支の置物作り」です。生き物の作品作りで難しいのは「誰が見てもその動物に見えるように」ということです。難易度を上げずになるべく単純にデフォルメし、かつその動物らしくというのはお手本を考える者にとってはなかなかのハードルですが、親子で楽しそうに作業する姿を思い浮かべて頑張っています。戌・亥・子・丑とまだ4つですが、全部揃えたい!と言われプレッシャーを感じつつ、「来年は寅ね」などと言ってしまう自分がいます。
また、お手本や手順書を見ながら作っているにもかかわらず、生き物を作るとひとりひとりの個性が作品に表れ、あえてアレンジを加えたような面白い作品に仕上がるのが干支づくりの魅力でもあります。
各自、作品の写真をインスタグラムにあげたり年賀状に使ったりとお正月や作品展で飾る以外にも活用されているようでとても嬉しく思います。
余暇の一つでありたい
学校を卒業してしまうと、特技や趣味にしている人を除いて、絵を描いたり工作をしたりする機会は激減します。なので、アールブリュットからはかけ離れていますが、たとえ年2回でも表現することが苦手な人達が楽しんで満足できる場として、誰でも参加できる敷居が低い場としてありたいと思っています。
3月29日から4月2日まで座間市役所1階市民サロンで開催予定の「座間市自閉症児・者作品展」で令和2年度の作品を展示いたしますのでぜひ足を運んでください。
※アールブリュット 美術教育を受けてない人が既成の表現方法にとらわれず自由に作成したアートのこと
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福祉最前線ー現場レポートー
◎このコーナーでは県内各地の福祉関連の当事者・職能団体等の方々から日ごろの取り組みをご寄稿いただきます。
(公社)神奈川県聴覚障害者協会
理事(広報部)湊 弘志
聴覚障害者当事者団体として結成され、県内における聴覚障害者と手話に対する理解の普及および聴覚障害者の社会参加の促進と安心して暮らせる生活環境の整備を目的として活動を行っています。
(連絡先)〒251-0052 藤沢市藤沢933-2 神奈川県聴覚障害者福祉センター内
TEL 0466-26-5467 FAX 0466-26-5454 Mail:info@kanagawa-a-deaf.org
私たちの活動とコロナ禍における聴覚障害者のコミュニケーション問題
「私は少年時代(昭和初期)に、聾唖者が身ぶり手ぶりで『たべもの、ください。』と私の母に哀願し物乞いするのを見た。」
これはある高齢の聴覚障害者が手話で語ったお話です。当時の福祉制度は障害者を支援するには不十分で、障害者は自立どころか差別を受けており、生きることも困難な時代でした。就職先で不当な賃金差別を受けたり、手話で会話をしていたら周囲の人から卑しまれたり、耳が聞こえないことを理由にいじめを受けたり。法律でも、運転免許の取得が認められないほか、薬剤師や医師になる資格はない等いわゆる欠格条項により差別を受けていました。
こういった現状を改善すべく、聴覚障害者と支援者によって1936年に『社団法人日本聾唖協会・横浜部会』が設立されました。これが私たちの『公益社団法人神奈川県聴覚障害者協会』の前身です。現在は県内各地の手話サークルや手話通訳者関係等の各支援団体とも連携し、傘下のほぼ市町村ごとに設立された各聴覚障害者団体とも密接なつながりを持っています。行政に対して聴覚障害者のための福祉施策を要望し働きかけるとともに、聴覚障害者への理解と手話の普及、そして手話通訳者の育成を推進することが私たちの主な活動です。そして2015年に神奈川県手話言語条例施行に至るという大きな節目を迎えました。
しかし今日、社会全体がコロナ禍に見舞われたことで、当会の活動にも大きな影響を受けています。聴覚障害者は、相手と会話する時は手話とともに唇の動きや顔の表情も読み取るため、マスクを外していただかなければならないことになります。そのため、透明マスクまたはフェイスシールドなど顔が見えるマスクが必要とされています。テレビで報道される都道府県知事等の記者会見等で傍らに立つ手話通訳者が装着しているのもそのためです。
当会でもコロナ禍の中で、直接対面することなく聴覚障害に関する相談等に応じるための通信手段として、『Zoom』や『LINEビデオ』等を活用しています。画面を通して顔と手話を見て会話することができるため、一般の方が電話をするのと同じような感覚で利用できることが利点です。しかし、パソコン、スマホを持っていないなど情報機器が使えない方々が高齢者に多く、その人たちへの支援はどうあるべきかという課題が浮かび上がっています。
その他、高齢聴覚障害者のためのミニデイサービスと見守り、聴覚障害児のための放課後ふれあいサロン等さまざまな事業にも支障をきたしており、さらに県内の各手話サークルの休会、市町村の手話通訳者養成講座も中断が相次ぎ、大変憂慮しています。今はただコロナ禍の収束が一刻も早く訪れることを天に祈るばかりです。
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県社協のひろば
法人自らの活動を発信! 社会貢献活動の検索システムの開設
経営者部会・社会福祉法人における公益的な取り組み
本会、経営者部会では地域において公益的な活動に取り組んでいる社会福祉法人や福祉施設等を検索できるホームページを昨年11月に開設しました。誰でも簡単に検索できるように、エリア、所在地や活動内容等から調べることができます。
ひろく情報発信・共有する仕組みをつくる
社会福祉法人は、児童養護施設や保育所等の事業活動とともに、地域の社会福祉に貢献するために、さまざまな公益的な活動に取り組んでいます。
会員の法人を対象に実施した調査では、居場所づくりや相談支援等、社会福祉法人の強みである、拠点、専門知識、福祉人材を生かした活動が多いことが分かっています。また、こども食堂や高齢者への買い物支援、外国籍の人々への日本語教室等、地域課題に密着した活動も広がっています。
それらの活動を情報発信することによって、社会福祉法人の公益性、多様性について知っていただき、具体に役立つ社会資源として、積極的に地域とつながっていくことを願っています。
経営者部会として情報発信するメリット
ゆるやかな会員のネットワークを活用することで、地域や種別をこえた情報を法人間で共有したり、近隣法人等で新たな連携を生み出す可能性も期待できます。
また、同ホームページは2月より、会員を対象にした研修の動画配信ページを新たに設けました。
今後も役立つ情報の発信、コンテンツの充実を図ってまいりますので、ぜひご活用ください。
(社会福祉施設・団体担当)
ホームページ URL:https://kanagawa-chiiki-kouken.com/
研修の第一弾は、福祉施設における新型コロナウィルス感染症対策を掲載
コロナ禍で、あらためて問われる福祉の心
特別公開研修会 阿部志郎氏 講演会のお知らせ
本会には、会員組織の一つとして「第2種」「第3種」会員の連絡会があります。「第2種」は疾病・障害等の当事者・家族の会や福祉にかかわる職能団体を中心に、「第3種」は各種の協同組織、医師会や弁護士会など、福祉の周辺領域で本会と志を同じくし、地域福祉の推進の上で協働する団体等により構成されています。
本連絡会では、昨年、コロナ禍での会員等の状況を把握するため、アンケートを行いました。すると、緊急事態宣言のさなか、障害のある子や家族がサービスや情報から切り離され、地域の中で孤立状態になってしまっている実態や、施設や病院で働く職員が、いわれのない誹謗中傷に傷ついている現状があることが分かりました。また、こうした状況を通して、あらためて誰もが共に生きる社会づくりに向けて発信していきたい、といった声が上がってきました。
このような声を踏まえ、本連絡会では、今だからこそ多くの関係者と心を一つにし、真に「つながり、包摂しあう地域共生社会」に向けて歩みをすすめていきたいと考え、「特別公開研修会」を企画しました。
テーマは、「コロナ禍で、あらためて問われる福祉の心」。講師に県立保健福祉大学名誉学長・横須賀基督教社会館会長の阿部志郎氏をお迎えし、あらためて福祉の原点に触れながら、このコロナ禍において、今、私たち一人ひとりが何を大切に考え、どう行動していくべきなのか、皆さんと一緒に考えたいと思います。困難の中でも歩みを止めないために。皆様の参加をお待ちしております。
(地域福祉推進担当)
〈囲み〉
特別公開研修会
阿部志郎氏 講演会
参加費無料
ZOOMによるオンラインのライブ配信
関心の有る方ならどなたでも視聴可能です。
コロナ禍で、あらためて問われる福祉の心(ZOOMによるオンライン開催)
日時:3月12日(金)午後2時30分~3時40分 ※手話通訳あり
申込み:https://qr.paps.jp/LN59V
申込期日:令和3年3月5日(金)まで
〈囲み終わり〉
P11
information
本会主催
令和2年度セルフヘルプ実践セミナー
◇日時=3月10日(水) 午後1時〜午後4時30分
◇会場=オンライン配信での開催
◇申込方法=2月24日(水)までにメールで申し込み
◇問い合わせ先=かながわボランティアセンターTEL 045-312-4813 Mail:kvc@knsyk.jp
※詳しい開催内容等は3面をご覧ください。
本会会員向け 令和3年度「社会福祉制度・施策に関する課題把握調査」
多様化・複雑化する福祉課題について、現場における現状や課題、具体的な活動内容、課題解決に向けた提案・提言を把握することを目的に、本会会員の皆様に向け、課題把握調査を実施いたします。
◇内容=各主体が直面している状況やその解決に向けた動き等について、またコロナ禍等の非常事態時における取り組み等の状況についてアンケート形式の調査を実施。提出方法等は下記問い合わせ先を参照
◇対象=本会部会・協議会・連絡会会員
◇問い合わせ先=企画調整・情報提供担当
URL:http://www.knsyk.jp/s/global_syakyou/seisakuteigen.html
寄附金品ありがとうございました
【交通遺児援護基金】ダイセーロジスティクス(株)横浜ハブセンター、(株)エスホケン
【萬谷子ども福祉基金】脇隆志、(株)エスホケン
【ともしび基金】ともしびショップ保健福祉大学、よねの湯 関上和男、喜久の湯、JAさがみ、JAセレサ川崎、JA湘南、かながわ西湘農業協同組合、JA神奈川県信連
(合計15件 152,514円)
【寄附物品】東日本建設業保証(株)、(株)龍角散、(地独)神奈川県立産業技術総合研究所
【ライフサポート事業】
〈寄附物品〉 (N)セカンドハーベスト・ジャパン
(いずれも順不同、敬称略)
神奈川県社会福祉センター整備事業
協賛ありがとうございました
(福)三育福祉会、特別養護老人ホーム シャローム、(福)茅ヶ崎市社会福祉協議会、(福)藤沢市社会福祉協議会、(福)川崎市社会福祉協議会、(福)常成福祉会、(公社)かながわ福祉サービス振興会、(福)横浜共生会、(福)湘南広域社会福祉協会、(福)かながわ共同会、(福)喜楽会、(福)愛川町社会福祉協議会、(福)横浜長寿会
(いずれも順不同、敬称略)
(R.3.1.1〜1.31)
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かながわほっと情報
花開く それぞれの「個性」
座間地区自閉症児・者親の会(座間市)
「座間市自閉症児・者作品展」は神奈川県自閉症協会の巡回作品展のひとつとして12年続く恒例行事。絵や粘土作品、写真、書道などが展示されており、座間地区自閉症児・者親の会に所属する当事者たちが作成したものを中心に、鮮やかでのびのびとした作品が並びます。
県内の自閉症児・者親の会には、巡回作品展に向けて美術作品を作成する取り組みを行っている地区があります。座間地区自閉症児・者親の会では、例年9~10月に、全2回の「造形教室」として創作活動を行い、作成物を作品展で公開しています。
〈写真〉
「栗原のひまわり畑」
それぞれ好きな色に塗って切り抜いたひまわりを貼って、座間の観光スポットを表現しました
〈写真終わり〉
令和2年においては、11月の作品展は延期となったものの、造形教室は実施することができたといいます。コロナ禍で、自閉症児・者親の会としての集まりがなかなか開けない中、仲間たちと顔を合わせることのできる貴重な機会となりました。子どもと共に参加する親は、他の家庭の子に会って様子を知ることができる等、情報交換の場ともなっています。
参加者同士は間隔をあけて座る。マスク着用や手の消毒を徹底する等、感染対策をしながらの実施。教室恒例の、完成した作品を眺め、お互いに感想を述べあう時間は控えました。代わりに、作品を写真で撮ったり、よく眺めたりして、お互いの成果を分かちあうことができました。
延期となった作品展は、3月29日から4月2日まで、座間市役所の市民サロンで開催され、今回の造形教室で作成した作品はそこでお披露目される予定。最終日は世界自閉症啓発デーと重なっていることから、通常作品展と併せて、啓発活動も行いたいと準備を進めています。
色を塗ること、折り紙を切り貼りすること、粘土で形を作ること…。それぞれが好きなこと、得意なことが作品の中に現れています。神奈川県自閉症協会では各地区で作品展を開催しています。いきいきと花開く個性に触れてみてはいかがでしょうか?
〈写真〉
「芹が谷公園の紫陽花」
折り紙を折ったり、ちぎったり、ひたすら葉っぱの形に切ったりして作成
〈写真終わり〉
〈囲み〉
本号8面「私のおすすめ」では、「造形教室」について、詳しい活動内容を紹介しています。
〈囲み終わり〉
(企画調整・情報提供担当)
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【発行日】2021(令和3)年2月15日(毎月1回15日発行)
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